アイカツスターズとはなんだったのか
2018年冬、アイカツの完全新シリーズの発表とともにアイカツスターズ!の終了が告げられた。
無印アイカツ!からアイカツ!あかりジェネレーション、そしてアイカツスターズ!へ紡がれた思いがまた新たに、アイカツフレンズへ繋がって行くと思うと非常に楽しみである。
だが、その前に有終の美を飾るであろうアイカツスターズ!に対する謎と不安感があまりに募りすぎているので、ここに書きしたためようと思う。
ちなみに私は自他ともに認めるアイカツおばさんではあるが、アイカツスターズ!放送当初から視聴しはじめた、アイカツ歴的には新参者であるのでご了承いただきたい。(話数多すぎて未だにあかりジェネレーションが見れてなかったりする)
目次(という名の書いていきたいこと)
- 虹野ゆめの「覚醒」設定に関して
- 桜庭ローラの立ち位置
- 早乙女あこという存在
- 香澄真昼最強説
- 七倉小春ラスボス説
- M4にヒヤヒヤさせられた2年間
- 「歌唱担当」というアイカツ独自システムの撤廃
- まとめ
虹野ゆめの「覚醒」設定に関して
アイカツスターズ1期でのメインシナリオとなっていたゆめの覚醒設定を覚えているだろうか。
エヴァのような覚醒目カットにアイカツらしくないファンタジー満載の設定で、「面白いじゃない!」ととてもワクワクしたのを覚えている。
しかも自分が憧れていた先輩や、かつてトップアイドルであったが人気のピークに突然引退してしまった幻のアイドルも同じ経験をしたとのこと。
四つ星学園に継承されて来た能力的なものか!?と深読み厨はさぞ喜んだ。
だが蓋を開けてみれば「なんかよくわかんないけど自分の実力にみあったパフォーマンスと努力をしていけば治るよ」という悪い意味でリアルなオチ。
この覚醒がアイドル本人の力によるものなのか、四つ星学園という伝統のある学校の謎的なものなのか、アイカツシステムのバグもとい暴走(※1)のようなものなのか。
各々の解釈はあったものの、謎が謎のままS4戦へ入ってしまったため放り投げ終了だったこの設定。
2期で後輩から新たな覚醒者が出たわけでもなかったので、終わりよければすべてよし。
▼※1 アイカツシステム自我説としてこちらの記事が面白かったので是非。
桜庭ローラの立ち位置
主人公虹野ゆめの正当ライバルと思われた桜庭ローラの立ち位置について物申している人は大勢いるが、私も物申しておこうと思う。
ゆめとローラはどこでこんなにも差がついてしまったのか!!!!
元々は、ローラTUEEE!能力がないと勝てないとかローラ YABEEEE!!だったはずなのに、ゴリ押し能力克服をしてからはゆめ一強である。
大スター宮先輩の世代に比べて、スターズのキャラに天才型は少ない。
だからこそ描写が難しいのだとは思うが、あまりにも見知らぬうちにゆめとそれ以外のキャラの差が開いていて、「努力したもんねウンウン」で進んでて、ローラに対しては不憫と同情しか抱けない。
- 史上初の歌組2人S4(ゆずパイセンが「ゆずはS4やらないゾ!」とか言って)
- ツバサ先輩と同じ転組ルート(のちにこの伏線はブランドを譲る、という暴挙に至る)
- 桜庭自分探しの旅のため留学(留学したのは小春さんだった)
上記の3ルートまでは想像できた。
むしろこれのどれかだったらよかったと未だに思っている。
覚醒設定は入れてみたものの、S4のルールを変えたりローラを退場させるのはダメだったらしい。
ただそのローラの不憫も無駄ではない。
S4ではないのにツバサ先輩からブランドを頂き、無事星のツバサをゲットしてちゃんと最終決戦に混ざることができている。
そうなると、S4なのにブランドもツバサも持っていない人が気になってくるので次の見出し。
早乙女あこという存在
みんな大好きあこにゃんこ。
スターズの不憫担当筆頭。
そんなあこにゃんは第26代劇組S4です。
S4です・・・・・
S4には自身の専用ブランドを立ち上げる特権も存在し、プレミアムレアドレスも用意されている。本作に登場するブランドは基本的にブランドのミューズがトップデザイナーを兼ねる。
pixiv百科より引用
仕方ないのです。あこにゃんが選んだ道ですから。
あこにゃんが選んだのならたとえリリエンヌ優遇が酷いと感じても、それは気のせいなのです。
ツンデレ要員としてはユリカ様的人気が出るはずだったのですが、やっぱり女児先輩のゴスロリ好きには勝てないようです。
ユリカ様がダメだったとしても知的担当としてきぃちゃんハニーのポジションもあったはずだが、カタカタカタカタは正直ネタである。
けれど確かに、作中でも何度か、あこちゃんとそれ以外のS4メンツの意識の違いが分かるシーンはあって、もともとスバルきゅんのために始めたアイカツだから何歩か遅れているのは理解できる。
ちょっと足りないキャラがいるのは十分にいいことだと思うが、そのキャラが最強主人公ユメニジノと並び、報われない桜庭ローラより上の身分なのだからどうにも納得いかないのである。
こうなるとそもそもS4設定、もとい組み分けが必要だったのかというところまで陥る。
各ジャンルに特化しているという理由での組み分けだったはずが、もうそこらへんの境界も曖昧だ。
2期に関しては結局、歌も踊りもドレスも表現力も全てに秀でている者が勝つみたいなところあるし。
S4が中途半端にユニット扱いっぽくなっているのも微妙によろしくない。
アイカツ!と違いユニットのユの字も出てこないバチバチの個人戦なはずなのに、2期後半になってやっとそういう下くだりがやっと出てきたのも微妙によろしくない。
とかいう話の中にあこにゃんの存在感が感じられないのもよろしくない。
要するに各キャラの立場が、いろいろ辻褄が合わないのだ。
脳筋能力乗り越え設定も、桜庭敗北も、真昼がゆめに届いていない設定も、ゆず先輩が神出鬼没なのも、あこにゃんノーブランドも、ゆめが最終的に一等賞を取るための仕方のない展開だと思ってしまうのが大変よろしくない。
あと個人的には、アニメでポップの影がめちゃくちゃ薄いのに対して筐体で死ぬほどポップNカードが排出されるのが許されない。
香澄真昼最強説
と思うんですよ。
アイカツスターズ94話で
真昼「私が目指すべきなのは太陽のさらに向こう側にある一番星・・・そう!ゆめ!」
みたいなくだりがあったと存じますが、
ゆめいつの間に一番星になったん?
ものの例えかもしれないけど、まさかゆめと真昼の間ですら実力の差が出てるとは知りませんでしたわ。
ゆめちゃんに想像以上の才能が潜んでいるのはエルザ嬢がユメニジノを口説いた理由にもあるんでしょうが、
え、わたしの見る目がないの?ってぐらい真昼ちゃんのほうが優れているように思ってしまうのです。
ゆめの見た目が子供っぽいせいかな?
せなちゃん(歌唱担当)の癖が強いからかな?
そもそも、S4戦で堂々勝利をおさめて納得のS4に就任したの、真昼ちゃん(とゆず先輩)しかいなくない?
じゃあ真昼ちゃん最強説なのでは?
でもツバサ先輩が実際、ひめ先輩に勝てないと踏んで組変えしたならS4内にも実力の差はあったわけで。
「私たちはまだまだ2年生!今戦えなくてもこれからまた機会があるもの!!」
放送はおわるけどね!!
だから2年じゃ足りないって・・・もう1年やらないとこのストーリーじゃ納得の完結にはならないって言ったじゃん・・・(毎回言ってる)
七倉小春ラスボス説
いろんな意味でね。
そもそもゆめの成長に対して小春さんは100000%なくてはならない存在だったのです。
あくまで小春さんは説明担当の脇役。
そう思っていた時期が私にもありました。
小春さんがいたこそやってこれた時、小春さんをきっかけにできた試練の時、小春さんがいなかったから一人で乗り越えられた時、小春さんと胸を張って再開するために頑張った時、小春さんと一緒だから乗り越えられた時。
登場もぼちぼち・1期後半で退場を食らった小春さんですが、ゆめが試練を乗り越えたりする瞬間に必ずと言っていいほど小春さんが関わっているのです。
えっそこの立場ローラになると違ったん?
そう思っていた時期が(略)
おまけにM4の一人が小春さんにゾッコン、
夜空先輩に気に入られ、
あこにゃんを可愛い可愛いとあやし、
あのエルザ嬢からも才能を買われ、
「メガネをとったら実はめちゃくちゃ美人だった」「メガネをとったら人格が変わる」のどちらかあり得るほどの頑なにメガネを外さないそのポテンシャル
え、強ない?
きわめつけは念願の歌唱担当がななせさん。
AIKATSU☆STARS!きっての歌うま担当だと思っている。
小春さんっょぃ
『So Beautiful Story』
この曲、最初は
歌:るか・せな
ってことで、ひめ先輩かゆめちゃんの気持ちの曲なのかな?
とか思ってたんですが、なんてことないゆめ小春曲でした。
てかただの小春さんのラブレターだった。
あと留学を終えて超絶進化した小春さんがゆめたちS4の前にラスボスとして舞い降りる展開を予想してたんですがさすがにそれはなかった。
M4にヒヤヒヤさせられた2年間
初期OPのすばゆめ絡みにどれほどの大きなお友達が犠牲になったと思ってるんだ!!!!
てかM4ってなんなん!??!?!?!
もっと濃密に絡んでくると思ったら恋愛展開なんてなかった。
てか完全にM4サイドの片思い。
あと休憩回になると登場するイメージ。
イケメンアイドルに片思いされたいっていう女子の気持ちはよくわかるよ。ちゃおなんてそんなんばっかだし(偏見)
かなあこはともかく、すばゆめがあまりにも脈がなさすぎる。
すばるきゅんかわいそう。何回ゆめちゃんのパンチラみたんだろう。
そんな言ったってアイドルに恋愛はご法度だからね。
それを踏まえてもすばるきゅん可哀想。
そうしておじさんおばさんは薄い本を生成してゆくのであった・・・
(この文を書いてる時はまだ最終回手前だから、最終回あたりでもうひと展開あるとは思うけどね!)
かわいい。
「歌唱担当」というアイカツ独自システムの撤廃
プリパラ終了は色々堪えるものがあったけど、アイカツスターズ終了に関してはAIKATSU★STARSちゃんが続投さえしてくれればいいかな感ある・・・
— らむにく🐑 2/25ポルフェス!!!!! (@mad__head__s2) 2018年1月25日
あれだったらSTAR★ANISちゃんがフレンズのおうた担当してくれもいいのよ
最初は「えっwwwwアイカツって声優とお歌の人違う人なんwwwウケるwwww」って言っていたのにね。
いつの間にかスタアニちゃんアイスタちゃんの虜ですよ。
というかやっとここ1年でメディア露出が許されるようになったのに、卒業とは残酷ですね・・・
MF2017ですら泣いたのに武道館どうなってまうんや。
それはともかく、アイカツフレンズからは声優さんが歌唱も担当するとのこと。
プリリズプリパラプリキュアのプリプリプリ勢からしたら真っ当なことでしょう。
ラブライブだってアイマスだって声優さんとお歌の人は同じだし、ここ最近じゃアイドルアニメは現実でライブをする前提に見た目重視で声優を揃える風潮があるなんていうんだから。
でも別に歌唱担当があったって悪いわけじゃないじゃない。
マクロスFだって歌唱担当が存在してるけど大ヒットしたんだから一概にそれが悪いとは誰も思わない。
しかもアイカツのすごいところは、
どういうわけか不思議なことに、声優さんが当てたキャラの声と歌唱担当の子の歌声がうま〜〜〜くマッチしていることが多い。
そりゃ何キャラかはフフフってなっちゃう子もいるけど、地声と歌声が全然違う人なんて実際周りにもたくさんいるでしょう。
特に主人公は気合が入っているのか、
いちご→わか様、あかり→るかちゃん、ゆめ→せなちゃんの三人はほんとそのキャラっぽい歌声をしていらっしゃる。
『Pretty Pretty』とかセリフがあるから違いがわかりやすいかな。
てかるかちゃんに関しては歌の表現力がすごい。せなちゃんだって癖は強いけどゆめちゃんらしさがあると思ってる。
わか様はご本人のロックさとは裏腹にちゃんといちごちゃんである。
そう思ったらソレイユを担当した3人、すさまじいと思う。
ふうりさんのあおい姉さんなんて誰が聞いてもあおい姉さんだし。
ゆなさんは強い。ほんとに強い。
声優と歌唱担当どっちを先にオファーしたのかは存じませんが、ちゃんとこの体制が確立できてるの、1歩間違えたら失敗しかねないのに素晴らしいと思う。
そしてアイカツ内で頑張っているキャラの成長と、歌唱担当の子たちが実際にアイドル(歌手)をやっていることから、成長がリンクしているのがとてもいい。
るかちゃんが特にそこに関しては思い入れが強いようで、初期曲とかでガン泣きしちゃう。みきちゃんもよく泣いてるイメージ。
途中で何人か脱退してしまっていたりはするけど、後任がまたそのキャラを担当する上でいい味出してるんですよ。(みくるふうりはさすがにちょっと笑ってしまった)
特にローラを担当するりえちゃん。
後から加入した完全に後輩でただでさえ大変だろうに、もなさんが抜けたスミレちゃんをまさかあそこまでハイクオリティで担当できるとは思わなかった。
表では語られていなかったところで、スタアニちゃんやアイスタちゃんでもバトンを渡したり繋がって言ったりのSHINING LINE* が行われていたんですよ。
だからこそ、アイカツには他にはない特別な思い入れがあった。
それは他のおじさんたちも同じだと思う・・・・。
i☆Risは強すぎた。ハイブリットすぎた。
μ'sは売れすぎた。めっちゃ強い。
WUGは可愛すぎる。田中美海強い。
声優アイドル戦国時代に、アイカツフレンズはどう生き延びるのか。
まとめ
あと1年アイカツスターズをやってください。
以上です。